「風の中のマリア」(百田尚樹)
暖かくなり、庭でアシナガバチを見かけるようになりました。
数年前までは、大嫌いで怖いし、完全な悪者だったハチです。
が、この本を読んでからどうにも憎めなくなりました。 この時期の単独で飛んでいるアシナガバチは、去年の秋に生まれ交尾し冬越した新米女王蜂です。
これからたった一匹で巣作りを始めます。 ちょっと弱弱しくて、近寄ってもあまり怖さはありません。
木や葉っぱの表面をカジっているのは、巣の材料を運んでいるんでしょう。 それでも夏になり、ハチの巣をみつけたり、集団で飛んでいるとやっぱり怖くて春の活動始めにやっつけておけば・・・と後悔するのです。
ちなみにこの本に描かれているのは、アシナガバチと同様の生態の「オオスズメバチ」です。
さすがに春先に自宅周りでは、見たことはありません。ちょっとだけ会いたい気もしますが・・・