子宮がん検診受けていますか?
今年も6月から多治見市の子宮頸がん検診が始まる予定です。
子宮頸がんはワクチンとがん検診でほぼ予防できるがんです。
子宮頚がんの原因は、99%がHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染です。
HPVはとてもありふれたウイルスです。
性交渉の経験がある女性なら、その回数、期間、人数にかかわらず誰でも感染している可能性があります。
感染しても自覚症状は無くほとんどの場合、免疫力でウイルスを追い出すため、1~2年で自然に消えます。
しかし、極めてまれに子宮頚部の細胞に変化(異形成)を起こすことがあります。
異形成を起こしても、多くの場合、免疫力で自然に正常の細胞に戻ります。
ところが中には異形成が強くなり、前がん病変、がん細胞に変化してしまうことがあります。
HPV感染~がん化までに、5~10年かかると言われています。
性交渉が15歳前後で珍しくない昨今で、20代での子宮頸がんが増加している理由や、20代から検診の必要性も理解していただけると思います。
前がん病変、もしくはそれ以前で発見されれば経過観察で済むことも多く、円錐切除という治療法(病変を円錐状に切り抜く手術)等で完治もします。
子宮を温存できますし、治療後の妊娠や分娩も可能です。